美味しいビールができるまで

美味しいビールができるまで

マイン・シュロスで提供している地ビールは、
すべてレストラン内の醸造施設で真心を込めて丁寧につくっています。

STEP01.麦芽粉砕

ドイツ直送の麦芽を配合することから地ビールづくりがはじまります。 ビールの種類によって、5種類の麦芽を配合します。 配合された麦芽は、地ビールの各ブランド毎に粉砕作業を行いますが、マイン・シュロスの地ビールが旨いのは、この粉砕にあり、粉をひく細やかな技術が大切な過程です。

STEP02.仕込釜・仕込槽

お湯に粉砕した麦芽を加え、じっくりと仕込むことで、麦芽の酵素の働きで、液中のでんぷん質を糖に変えた糖化液をつくります。

STEP03.麦汁ろ過槽

糖化液をろ過し、透明なあめ湯(麦汁)にしていきます。ここで大切な作業は、ビール粕(麦芽)をいかに上手く取り除くかということ。ビールの風味は、良質の材料と製造所の清潔、及び各機器の洗浄と殺菌で決まるため、当店でも最大限の注意をはらっています。

STEP04. 沸騰釜

あめ湯になった麦汁は、沸騰釜に移され、ホップが加えられます。ここでじっくりと沸騰することで、ビール特有のあの苦味がつき、この段階から地ビールの旨みのための製造がはじまります。

STEP05.ワールプール

熱で固まったタンパクやホップ粕を沈殿させ、余分な物を取り除きます。マイン・シュロス特有の地ビールの美しい色合いは、この過程が決め手となり、ここにも当店ならではのビール職人の細やかな技が生きています。

STEP06. 麦汁冷却装置

熱した麦汁は無菌の状態のまま、すばやく冷却されます。冷却温度は、『ヘレス』などの下面発酵ビールで約10度、『ヴァイツェン』などの上面発酵ビールは約16度にそれぞれ冷やされます。

STEP07.発酵タンク

冷却された麦汁に無菌空気とビール酵母を加えます。無菌空気はビール酵母の活性をより促すもので、酵母は麦汁の中の糖分をアルコールと炭酸ガスに分解し、約1週間で味の荒いビール(若ビール)ができあがります。期間としては、上面で4~5日間、下面で約10日間発酵させます。

STEP08.貯酒タンク

若ビールは貯酒タンクに移され、低温でじっくり熟成させます。熟成期間は上面で25日から30日、下面で約40日間前後となります。こちらの貯酒タンクは客席からもご覧頂けます。

STEP09. ろ過機

ろ過
熟成したビールは、ろ過機を通し、過剰な酵母を取り除きます。 ここの過程が技術的に非常に難しく、完全な手作業になります。 ビール職人は、長い時間をかけ、酵母調節のレバーと取り組みます。
無ろ過ビール
無ろ過ビールは、生きた酵母をそのまま樽づめにし、当店でしか味わえない新鮮な地ビールの完成となります。

STEP10. 樽づめ

洗浄と殺菌を入念にほどこした清潔な樽につめます。生まれたてのビールは樽詰めにされたまま、飲み頃になるまで、さらに数日間熟成させます。

STEP11.店内サーバー

新鮮な地ビールをお楽しみください!清潔なビアジョッキに注ぎ込む豊穣の酒、白い泡立ちと豊かな香り・・・地ビールの旨さは新鮮なままに飲むことです。ビール職人たちの心を込めた味の芸術品をとくとお楽しみください。
できたての新鮮な地ビールをお楽しみください。
上面発酵(ヴァイツェン・アルト)
醗酵方法の違いは、使う酵母によって決まります。 上面醗酵は、20℃前後と比較的高い温度で醗酵させるもので、 醗酵中に酵母が泡と一緒に液面に浮いてきます。15世紀にドイツで下面醗酵の技術が開発されるまでは、 ほとんどのビールが上面醗酵でした。
下面発酵(ヘレス・シュヴァルツ)
上面醗酵とは反対に、醗酵の終わりに酵母が沈んでいきます。 醗酵温度が5℃前後と低くなければならないので、 19世紀の冷凍機の発明によって世界に普及していき、今日のビールの主流となりました。